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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第77章 枯れない花  ☆




赤井side


「ベッドでお酒飲むのやめる。
…やめるけど、夜更かししたい。」


昨日の今日でこの発言ということは、つまりそれはそういうことと捉えていいのか?
記憶はまだ戻っていないはず。
なのに、俺とその先に進んでもいいと思っている?

俺の勘違いじゃなければそれは…


「やっぱり、好きになってしまったんですかねぇ」

「?!キャメル…俺の心を…」


読んだのか!?と思わず続けてしまいそうなぐらいのタイムリーなキャメルの発言に、俺にしては珍しくたじろいだ。


「?その男、ジョディさんのことを好きになったんじゃ?と言ったんですが…」

「ジョディ…?」

「何よ秀、聞いてなかったの?」


どうやら俺が1人で考え事をしている間、キャメルとジョディの間で何らかの話題が盛り上がっていたらしい。


「最近よく行くバーで知り合った男性に、今度飲みに行きましょうって誘われたのよ」

「ホォー。」

「けど、どうにも乗り気しなくて断ったのよ。
それでもしつこく何度もメールしてきて…」

「メールアドレスを教えたのか?」

「プライベート用のね。もちろん、FBI捜査官だってことは言ってないわ」

「一度ぐらい試しに行ってみてもいいんじゃないですかねぇ。せっかく好意を持ってくれているわけだし」

「んー…」


よほど乗り気じゃないのだろう。
キャメルの提案にもジョディは首を縦に振らずに唸り声を上げた。


「まぁ、無理に行くことはないが…
用心した方がいい。
一度断っても折れない人間は、話が通じないことが多いからな。
もし不安なら、キャメルとしばらく一緒に行動してもらえ」

「大丈夫よ。その辺のただの男ぐらい、私1人で対処できるから」

「そうか…なら、何かあったらいつでも電話してこい」

「…ありがとう」


そんな俺たちのやりとりを隣で聞いていたキャメルがぽつりと呟いた。


「罪な男ですね…赤井さんは」




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