第76章 それを愛と呼ぶなら　☆

どうしようどうしようどうしよう

1人になって急に冷静になったわたしは、さっきの甘い時間を思い出しては顔を真っ赤にしてパニックに陥る。

シャンパンを被ったせいで軽く酔ってたのかも…
思えばものすごく大胆なことを言ってしまった。

でも…すごく幸せだと思っちゃった…
さっきのひととき。

キスもたくさんしたし、赤井さんの手つきが心地よくて、ずっと触られてたいって心底思ったくらい。

赤井さんが電話を終えて戻って来たら、わたしがするって言っちゃったけどちゃんと満足させられるのかな。
きっと赤井さんとこういうこと何度もしているんだろうけど、記憶の無いわたしは彼の悦ぶポイントを何一つ知らない。

しかもこれはもう最後までってことだよね？
今からでもシャワー浴びて可愛い下着にチェンジしたい…

まるで初体験のように思いを巡らせながらソファーにごろんと寝転がり、服を着直すのも変だと思ったので乱れた格好のまま彼を待った。

早く来ないかな…
そう思いながら、ドキドキと高鳴る心臓の音を数えては胸の奥がぎゅーっとなるこの感覚。

まるで初恋みたいね


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