【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第76章 それを愛と呼ぶなら ☆
「ほら、気分転換にいただいたチーズケーキでも食べたらどうだ?
…ん?これは?」
「あぁ、それシャンパン。
有希子さんがこれもどうぞってくれたの。
チーズケーキは明日食べるから、今からシャンパンで晩酌しよ?」
「シャンパンで晩酌とは贅沢だな」
「じゃあ決まりね!」
そう言って、わたしは上機嫌にソファーから立ち上がると、食器棚からシャンパングラスを取ってまた戻った。
ソファーでは赤井さんがシャンパンの栓を抜こうとしていて、わたしは慌ててそれを止めた。
「あ!だめ!わたしが開けるの!」
「こら。危ないだろう。俺が開ける」
「やだー!わたしが開けたい!」
まるで子供みたいな小競り合いをソファーの上で繰り広げるわたしたち。
側から見ればこれはイチャイチャしてるように見えるのかな…?
どさくさに紛れて赤井さんの身体にちょっと触れてドキドキしたりしてるわたし。
そのバチが当たったのか、小競り合いの末に赤井さんが持っていたシャンパンの栓が勢いよく開いた。
ポンッ!
大きな音と共に、シャンパンが勢いよく吹き出し、わたしと赤井さんの顔や身体に思いきり降りかかった。
「きゃっ!つめた!!」
「っ…!」
せっかくお風呂に入ったのに、髪や顔がびしょ濡れ。
さらには胸元までシャンパンを浴びたわたし。
自分からアルコールの香りがする。
ふと前を見ると、赤井さんも全く同じでシャンパンシャワーを浴びたみたいだ。
濡れた髪を片手でかきあげながらため息をつく赤井さん。
その姿の色気に打たれ、思わずごくっと喉が鳴った。
赤井さんの太い首筋にジャパンが流れ落ち、鎖骨に少し溜まってる。
唇も艶めいていて、髪をかきあげる腕から覗く流し目が色っぽく、まるで何かの雑誌の表紙みたい。