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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第76章 それを愛と呼ぶなら ☆




玄関ドア前に到着し、ノブを握った時に思わず中の様子を伺う。

サラの機嫌はどうだ?
怒っているか、拗ねているか…
何パターンかの予想を頭に巡らせながら玄関ドアを開けた。


「ただいま」

「おかえりなさーい!」


てっきり不機嫌に口を尖らせているとばかり思っていたが、当の本人はあっけらかんと明るく俺を出迎えた。


「サラ…?」

「?どうかした?」


何ひとつ気にも留めない反応に、俺は思う。

サラの様子がおかしいと言うのは、有希子さんの取り越し苦労か…?


「いや…今日、工藤邸に来ていたと聞いて」

「あぁ、有希子さんが焼いてくれたチーズケーキを取りに行ったの。
…それで、コーヒーを運んでって言われたんだけどちょうどキャメルさんも来たからお願いしちゃった」

「そうか…」


コーヒーを運ぶのをやめたことも、特に隠す様子もなくあっけらかんと説明するサラ。

やはり、有希子さんの取り越し苦労か。

そう判断した俺は、それ以上追求することをやめた。


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