【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第76章 それを愛と呼ぶなら ☆
工藤邸に着いたわたし。
有希子さんに「コーヒー、秀ちゃん達に持ってってくれない?」と言われ、トレーにコーヒーを乗せて2階に上がり、部屋をノックしようとしたとき
「もしそれで…サラちゃんの気持ちが秀に戻って来なかったら…
私が秀の支えになりたい」
そんな言葉が聞こえてきて、思わずノックする手がピタリと止まる。
これは、告白以外の何者でもない。
しかも、それを聞いた赤井さんは随分と平然としている。
いくら普段からモテているとは言え、同僚にこんな風に告白されたら普通動揺するよね?
それに、2人に流れる空気がなんて言うか…
「あれ?サラさん」
ビクッ
赤井さんとジョディさんを覗き見るのに夢中になっていたわたし。
後ろから突然声をかけられ、身体が大きく跳ねた。
「どうしたんですか?中に入れば…」
そう言ってわたしの代わりにドアをノックしようとするキャメルさんを、わたしは慌てて止めた。
「ちょ、ちょっと待った!!キャメルさん!こっちへ!」
コーヒーの乗ったトレーを持ちながら、目配せですぐ隣の部屋にキャメルさんを連行したわたし。
首を傾げるキャメルさんに、わたしはあることを聞いた。