【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第76章 それを愛と呼ぶなら ☆
「もしそれで…サラちゃんの気持ちが秀に戻って来なかったら…
私が秀の支えになりたい」
「ジョディ」
「辛そうな秀、見てられないもの」
そう言うお前の方が、辛そうな顔しているじゃないか。
思えば俺は、ジョディに酷なことばかりしているな。
分かってはいるんだ。
けれど今は、気遣える余裕は1ミリもない。
サラと早く元通りになること、組織を追うこと。
この二つで手一杯なんだ。
俺は握られたジョディの手をゆっくりと離しながら、また酷なことを言う。
「問題ない。
俺とサラは、必ず元通りになる。
記憶が戻らなくても、また一から始めればいいだけの話だ。」
「…そうね。ごめんなさい、変なこと言っちゃったわね」
ジョディは無理に笑ってそう言った。
最低…なのかもしれない。
けれど、俺はサラと一緒の未来以外はもう想像すら出来ないんだ。
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