【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第9章 本能☆
「待ってよ。どうしたの?変だよ。」
心配そうに見つめるサラに、思わず口からポロッと出てきた言葉が
「して欲しい」
だった。
もうこうなったら、自分にしてもらって、あの忌まわしい想像を塗り替えるしかない。と咄嗟に考えたのだが、サラは して の意味がわからず、ポカンとしている。
「なにを?」
何をって…言わせるなよ…
そんな風に俺が言うのを渋っていると、サラもだんだん察してきたのか、かああっと顔がだんだん赤くなってくる。
「あー。やっぱりいい。
忘れてくれ。頭冷やしてくる」
流石にサラを傷つけたくないし、こいつのことは何より大事だ。
ここは自分の中での熱りが冷めるまで距離を置くか…
そう考え、腰掛けてるベッドから立ち上がろうとした瞬間、サラがまた思いっきり腕を引っ張った。
「っと…サラ?」
腕を掴んだまま、顔を真っ赤にしながらサラは言う。
「わたし、多分下手だよ?は…初めてだし。」
初めて?だってセックスは初めてどころか何度もしていたと言っていたし、まさかのサプライズに、俺は一ノ瀬タクミに初めて感謝をした。
サラにしてもらう。それだけで俺の身体中の血液が一点に集中し、ガチガチに硬くなっていく。
サラは、ベッドから降りると、ベッドに腰掛ける俺の前に膝をついた。
斜め上から見下ろすと、上目遣いのサラに、バスローブが少しはだけてもう少しで胸の突起が見えそうだ。
その姿がさらに俺の理性を煽って、先走りが俺の先に滲む。
「サラ…嫌なら…」
そんな、建前を言ってみたが今更辞めるなんて言われたら思わず無理やり突っ込んでしまいそうだ。
なんて考えていると、サラはじっとこっちを見ながら言う。
「…したい。いつもわたしがしてもらってばかりだから」
馬鹿だな。そんなこと、俺の方がいつもお前に快感をもらっているのに。
そう思いながらサラの髪を撫でると、サラの手が俺のボクサーにかかった。