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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第74章 届かないから




「…いや、昨日はベッドで一緒に寝た」

「えええっ!!そ、それはつまり…」

「秀…いくら何でも手、早すぎよ」


驚くキャメルに呆れるジョディ。
こいつら、俺を獣か何かと勘違いしてないか?


「何を勘違いしているのか知らんが、添い寝だけだ。」

「ホントにぃー?眠ってる間にキスでもしたんじゃないのー?」


何故分かる!?と、心の声が思わず音になって口から出るところで、キャメルの声が被さった。


「でも、それはそれで赤井さんが大変ですよね。
赤井さんにとっては恋人以外の何者でもないわけで、添い寝しても手出しできないなんて」


それはそうだ。
実際、昨日だっていつもの癖でうっかり手を出しそうになったし、というか勝手にキスをした時点でもう手を出していることになるか…?

それにしてもいつまで紳士的にいられるかは時間の問題だな…


そんな会話を繰り広げていたとき、リビングのTVにはでお昼のニュースの天気予報のコーナーが流れ始めた。


今日の夜はところにより雷を伴う雨になるでしょう


「雷雨か…」


サラは俺のおかげで、雷が怖く無くなったと言っていた。
赤井さんが幸せな記憶で塗り替えてくれたからと。

その記憶も、無くなってしまったんだろうか。
また、以前みたいに呼吸が出来なくなるほど取り乱してしまうんだろうか。

サラに初めてキスをした、あの雷の夜の日のように。





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