【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第71章 GIN
次の週の土曜 21時
ホテルのバーカウンターにジェーンがいるのを見つけた時、俺は未だ感じたことのない感情で心が動いた。
俺に気付いたジェーンは、少し笑って言う。
「久しぶりね」
「…」
返事をせずに、俺はジェーンの手を引っ張り、いつもの部屋へと連れ去った。
そして、いつものように部屋を入ったところでジェーンの唇を奪うと、俺の身体は心とは裏腹にジェーンを抱き上げた。
そして、優しくベッドに下ろす。
「…え…どうしたの?」
「どうしたとは?」
「だって、ベッドにこんな風に連れて行ってくれるの、初めてじゃない」
「…黙れ」
たった一言そう言い、俺はゆっくりとジェーンの着ている服を脱がせた。
そして、双丘の上で上を向く突起に舌を這わせると、ジェーンが身体を捩らせて喘ぐ
「っぁ…っ」
その甘い声を聴いただけで、ベルモットの時は使い物にならなかった俺自身が、呆気なく硬くなる。
もっとその声が聞きたくて、身体中全部を愛撫していくと、ジェーンは戸惑ったように俺を見た。
「ねぇ」
「何だ」
「…どうしたの?」
「何がだ」
「どうして、そんなに優しく触るの?」
言われて初めて自覚した。
優しいと言う形容詞を言われたのは、何年振りだ?
そして、どうして?の問いの答えは、俺にもわからなかった。
その答えには答えないまま、ジェーンの脚の間に俺の欲望を突き立てて、白濁の液で何度もジェーンを汚した。
中に、外に、俺の汚れたものでいっぱいにしたかった。
この時から、俺がジェーンに触れる時の触れ方が変わって行ったのかも知れない。
*
*