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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第70章 悪魔の再会 ☆




わたしは、赤井さんと出会って変わった。
3食ちゃんと食べて、夜はお風呂に入って眠って、朝は隣にいる赤井さんにおはようと言って、友達も出来て、上手に笑えるようになった。

ただの女の子になれた。

それが、弱くなったということなの?
そんなはずないじゃない。


「っ…」

「もう一度言う。
俺の専用の犬として、俺のそばを離れないと約束するのなら、見逃してやる」

「…嫌よ」

「そうか。
なら殺す」


再びベッドに押し倒され、ジンの銃口が頭に突きつけられた。

カチャリ…とロックを外して引き金に指をかけるジン。

引き金を引けばわたしは死ぬ。
なのにジンは何秒経過してもそれを引かない。


「…どうしたの?殺すんでしょ?」

「…」

「あの頃、何度もあなたに殺して欲しいと頼んだけれど、わたしの言いなりになったみたいで癪だと言って、わたしを生かしてた。
けど、もうそんな必要ないでしょ?」

「…黙れ…」

「どうして、わたしを殺さないの?」


ジンの目を真っ直ぐに見て、もう一度同じことを尋ねると、ジンも目を逸らさず真っ直ぐにわたしを睨み返した。

そして数秒視線を合わせたあと、ジンがわたしを睨んだまま、不敵に口角を上げた。


「…フン。ただ命を奪うだけじゃ足りねえな」

「え…?」


どう言う意味か首を傾げていると、ジンがわたしの右手を捻り上げながら薬指にはまった指輪を強調した。


「大事そうにしているこの指輪。
誰かからの贈り物か?」

「っ…関係ないでしょ?」

「どうやらお前を変えた人間がそばにいるようだが、二度とそいつの元には戻れないようにしてやる。
…そろそろか。」


そう言いながらジンがホテルの部屋にある時計に目をやった瞬間、わたしの心臓が大きな音を立てて鳴り響いた。

ドクンッ…

身体中が熱い。
そして、ゾクゾクと寒気のような熱に浮かされたような、不思議な感覚が襲う。


「な…に…なにしたの…?」


わたしに何か飲ませた…?
と、ジンを睨むと、彼は相変わらずの冷たい瞳をこちらに向けて微笑を浮かべた。


「組織が開発した媚薬だ。
お前が目覚める前に飲ませておいたが、ようやく効いてきたのか」

「び…やく…?」


媚薬ってあの媚薬?!
戸惑いを隠せないわたしを嘲笑うかのように、馬乗りになっていたジンがわたしのバスローブを開いた。
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