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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第69章 守りたい人 ☆




色々考えたけれど、そうとしか思えない。
わたしの存在が組織にバレたんだ。
だからわたしを消そうとして狙っていた。その情報を赤井さんは掴んでいた。

わたしのせいで、赤井さんが撃たれた…


そんなわたしの肩に手を添えて、ジョディさんが優しい顔をして言った。


「…そうだとしても、FBI捜査官として秀が取った行動は間違ってないわ。
だから、あなたが自分を責めることないの」

「っ…でも!」

「それよりも、秀の目が覚めた時、ちゃんと手を握ってあげていて?」


ジョディさんに諭され、わたしは赤井さんを乗せたストレッチャーと一緒に病室へと向かった。


そして看護師、医師、数名がかりで、赤井さんをストレッチャーからベッドに寝かせると、看護師の1人がわたしに言う。


「目を覚まされたら、コールでお呼びください。」

「はい。」


病室に2人きりになったわたしは、赤井さんの手をぎゅっと握った。


「…ごめんね…」


痛かったよね…
わたしのせいでこんな…
もし腕に何か障害が残って、ライフルを扱えなくなったらどうしよう…

わたしのせいで、仕事を干されるなんてことになったら、なんて謝ればいいの…


パタパタと、握った赤井さんの手の甲にわたしの涙が落ちる。

もし、弾丸が心臓や脳を貫いていたら…

ジョディさんはわたしのせいじゃないと言ってくれたけど、わたしのせいだと罵ってほしかった。
だってこれじゃ、わたしはただ赤井さんに守られただけの女で、何も返せない。
赤井さんと同じ痛みをわたしの身体に与えてほしい。

そんな、もうどうしようもないことばかりを考えながら、時間だけが無常にも過ぎた。


彼の手を握りながら、眠る顔をじっと目をそらさずに見つめていると、お昼前だった事件発生から、いつの間にか夕陽が沈み夜になった。
このまま泊まり込みでの看病の許可は降りている。

わたしは赤井さんのそばから一歩も動かず、ご飯も食べず、トイレにも行かず、彼が目を覚ますのを今か今かと待った。


そのとき


「ん…」


眠っていた赤井さんの眉がピクリと動いた。




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