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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第9章 本能☆




1人留守番することになったわたしは、ソファーに寝転がりながらバイトを探そうと求人雑誌を開いた。


「んー。とは言っても何のバイトしようかなー。」


わたしの特技といえば、英語ができることと、腕っ節の良さと…
ボディーガードでもする?
なんて、呑気に考えながらいるけど、時間が進むのが遅く感じる。

早く帰ってこないかな…
どうか無事に帰ってきますように。

誰かの帰りを待つなんて、これまで無かったから自分がこんな気持ちになるなんて思わなかった。

じーっと求人情報と睨めっこし、気になったバイトをいくつかピックアップしていたら、気づけばもうお昼過ぎだ。


そしてわたしは今日こそ、晩御飯を作って待とう。そう決めた。
こないだは炭クズみたいなハンバーグを作ってしまったから、今日は少しハードルを下げよう。

そう思って料理本を開いたら、ハンバーグの次のページに載っていたオムライスを作ることにした。
もし赤井さんと結婚したら、こんな風に毎日ご飯を作って、帰りを待って、帰ってきたらいっぱい抱きしめてもらって…


「ふふふ」


スーパーで買い物をしながらにやにやするわたしを見て、周りの人たちはヤバいやつがいる…と言う目で見てきた。

それにしてもこういう時、例によって後ろから
「何をニヤついているんですー?」
って、安室さんが声をかけてきそうなものの、今日はそんな気配はない。


まさかあの人もミステリートレインに乗ってるわけないよね。
いや、乗ってるかも…だって黒の組織のバーボンなんだから…

大丈夫かな…赤井さんに有希子さん…
考え込むと心配が増幅するような気がして、わたしはプルプルと首を振り、残りの買い物をして家に帰った。

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