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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第68章 忍び寄る黒い美女 ☆




「もしもし?どうしたのよこんな時間に」


最初に出たのはジョディ。
続いて、キャメル、ジェイムズもトークルームに入ってきた。


「こんな時間に、すみません。」

「何かあったのかね?」

「…サラが生きていることが、組織に見つかりました。」

「ええっ!」


キャメルが大きな声で驚いたのが、電話越しに伝わってきた。

俺は静かに続ける。


「最も、気付いたのはベルモットのみ。
サラの命を単独で狙っているらしい」

「それは…確かな情報なの!?
だってそんな…突然…」

「バーボンからの情報だ。間違いない」


その確かな情報源を言うと、通話に入っている面々は黙り込んでしまった。

それぞれ、一体どうしたらいいのか今必死に脳内を整理しているところだろう。


「サラの警護は俺が対応する。
だから、キャメル。しばらくはお前に灰原哀の警護を任せたい。
組織の今の動向を見ると、灰原哀に危害を加えにくる可能性は極めて低いからな」

「もちろんです。任せてください」

「赤井くん。FBIとしても、全力で彼女を守ろう。
そしてこれは、ベルモットを捕まえるチャンスでもある。
今まで以上に情報連携を密にして、来るべき時に備えよう。」

「はい」

「了解」

「わかったわ」


ジェイムズの言葉にそれぞれが頷き、ひとまず今日の通話会議はこれで終了した。


家を出てから1時間、スバルから降り、また自宅に戻って鍵を開け中に入る。

一目散にベッドルームに向かい、サラがすやすやと寝息を立てていることを確認した。


「サラ…」


すぐにベッドの中に入り、サラを抱き締めると、サラは夢の中にいながらも俺の名前を呼ぶ。


「あかいさ…」

「ん?」


ついついサラの寝言に返事をしてしまうのは、俺の癖だ。

髪を撫でて、サラの次の寝言を待っていると、サラはむにゃむにゃと言いながらも確かにこう言った。


「…ずっと大好き」

「…俺もだ」


この日から、俺がサラを警護する日々が始まった。




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