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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第68章 忍び寄る黒い美女 ☆




安室side

組織の面々が集まり、今それぞれが抱えている仕事の報告や、次の仕事の認識合わせを暗い倉庫で行なっている時、ジンがベルモットを睨みながら尋ねた。


「ベルモット。何かあったのか?」

「あら。どうして?」


どうやら合流してからのベルモットの様子が、ジンにはいつもと違って見えたらしい。

すごい観察眼だな。
きっと、ベルモットの様子がいつもと違うなど、ジン以外は気付いていない。

恋敵を葬るチャンスが舞い込んできて、気分が高揚しているということか…

どうして?と、とぼけるベルモットに、ジンは続けて言う。


「何となく、そんな気がするだけだ」

「別に。何もないわよ」


あくまでもシラを切るベルモット。
そんな彼女に僕はこそっと耳打ちで尋ねた。


「ジンにジェーンの事は報告しないんですか」

「ええ。あの女のことをジンが思い出すのも癪だし。
…私が内密に始末するから。」


ベルモットは怖く美しく微笑みながらそう言う。

なるほど…
ジンの脳内からジェーンという存在を完全に消したいらしい。

これは、すぐにあの子に連絡をしないと。
いや、でも直接言っても、きっと1人で抱え込むに違いない。

かと言って、僕は赤井秀一の電話番号なんか知らないし…
知りたくもない。

明日、毛利探偵事務所でコナンくんに協力を要請するか…


組織の打ち合わせだというのに、僕の頭はそのことでいっぱいだった。

自分が今、黒の組織のバーボンだと言うことは頭からすっぽり抜けてしまうほどに。




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