【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第9章 本能☆
「ベルモットが…もしかして…ジンも来るの…?」
ドクンと心臓が鷲掴みにされるような感覚の後、ジンに銃口を向けられた時の記憶が蘇る。
「可能性はある。お前は今日は大人しく留守番だ」
「まぁ、どのみちパスリングを持っていないと乗れないしね。」
有希子さんがわたしを宥めるように頭を撫でながら言った。
けど、あの組織とやり合うってこと…?大丈夫なの?
赤井さんがいなくなったらわたし、生きていけない。
そんな風に不安いっぱいな目で見ると、沖矢さんは心配するな。と言う風にこちらを見ていて、渋々わたしはお留守番を承諾することにした。
「…わかった。大人しくお留守番してる。
その代わり、ちゃんと帰ってきてね?」
「ああ。必ず帰るよ。」
そう言って赤井さんは、わたしの唇に触れるだけのキスをして、有希子さんと一緒に出かけて行った。