【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第67章 ずっと ☆
赤井side
「今日は、ずっと抱きついていてもいい?」
そんな嬉しすぎることを言ってきたサラ。
そんなこと言って、気付いたらもうあっさり俺から離れて平気な顔して飯を食っているんじゃ?と思っていたが、夕食中もずっと俺の腕にくっついて離れなかった。
最初は俺も、ただただ可愛いとばかり思っていたが、容赦なく押しつけられる胸の柔らかさがだんだん変な気分にさせてくる。
「サラ…」
「ん?」
当の本人は、そんな気全くなさそうに俺の腕にしがみついているから、さすがに欲に負けて押し倒すわけにもいかず、悶々としたままついに風呂に入る時間がやってきた。
ふと窓を見ると雨風が強まってきていて、風呂上がりには既に雷が鳴っていそうだ。
つまり、このまま抱きつかれた状態で一緒に風呂に入り、風呂から出た後はベッドであやしながら一切手を出さずに就寝。と言うワケか…
耐えられるか…?と、全く自信がない俺が無意識に頭を抱えていると、そんなこと思っているとはつゆ知らずのサラは相変わらず俺に抱きつきながら上目遣いで言う。
「ね、シャワーも一緒だよね…?」
「…あぁ」
いつもなら、一緒に入るのは恥ずかしい!と、顔を真っ赤にする癖に…
と、心の中でツッコミを入れながらも可愛い彼女には逆らえず、ぎゅっと腕にしがみつかれたまま2人で脱衣所へ向かった。
「じゃあ、とりあえず脱…」
「やっぱり恥ずかしくなってきた」
俺にしがみつくサラの服を脱がせようとした時、サラは突然そんなことを言い出す。
思わず手を止めた俺に、また上目遣いで翻弄してくる小悪魔な彼女。
「やっぱり1人で入るから…ここで待ってて?」
つまり、風呂場で身体を洗うシルエットと音をひたすらこの脱衣所で見て聞いていろと言うことか…?
一緒に中に入って何もできないほうが拷問か…いや、でも音とシルエットだけというのもそれはそれで…
と、またもや悶々と考え込む俺に、サラは眉を下げて顔を覗き込んでくる。
「だめ?」
「いや?わかった。ここで待ってる」
思わず反射的にOKを出した俺。
サラは安心したように笑って言う。
「よかった。
なら、服脱ぐから後ろ向いてて…?」