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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第67章 ずっと ☆




赤井side


工藤邸の一室。

阿笠邸に仕掛けた盗聴器で音を拾いながらタバコを蒸していたとき、部屋のドアがコンコンとノックされた。


「はい」

「秀ちゃん」


部屋に入ってきたのは有希子さんだ。
俺はイヤホンを外しながらタバコの火を灰皿に押し潰して消した。


「何でしょう?」

「今日これから雷雨らしいのよ。
さっき天気予報でやってたわ。
秀ちゃん、泊まっていく?」


そうか…どうりで先ほどから窓の外がどんよりしていると思った。
心なしか、雨の匂いもした気がする。

タバコを吸うために窓を開けていた俺は、それを閉じながら言った。


「いえ。雨が強くなる前に帰ります」

「そう?サラちゃんを1人にするのが、心配で心配でたまらなーいってカンジ?」


ウリウリ〜と膝で俺を小突きながら楽しそうに冷やかす有希子さんに、俺は至っていつもの調子で返事をする。


「…そうですね。
サラは雷が苦手なので。一緒にいてやらないと」

「…からかったつもりなのに、そんな真顔で甘いこと言われるとこっちが照れるわよ」


俺が一切照れずにそんなことを言うものだから、有希子さんは少し面白くなさそうにジト…と俺を見た。


「どうも冗談は苦手で。」

「まぁいいわ。寂しがらないように早く帰ってあげなさい?」


そう言った有希子さんは俺を玄関まで見送り、サラへの土産に有希子さん手作りのシュークリームを持たせてくれた。

俺はそれを受け取ると、雨が強まらないうちにと小走りに自宅マンションへと向かった。




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