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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第67章 ずっと ☆





今日のポアロは梓さんと同じシフトだ。

平日ということもあり、比較的落ち着いたランチタイムにカフェタイム。
お客様とゆったり話をする余裕もある。


「今日は安室さんはお休みなのねえ」

「ええ。今日は女子2人で美味しいコーヒーを淹れますよ」

「あら、可愛い女の子が淹れたコーヒーは格別だわ」


梓さんと常連のお婆さんが楽しそうに会話をする隣で、わたしは安室さんに教えてもらったサンドイッチを作っていた。


「お待たせしました。たまごサンドです」

「あら!美味しそうねぇ!
早速いただきます…と言いたいところなんだけど、これ、テイクアウトにしてもらえるかしら?
さっき、孫からメールが来て今日の夕方から夜にかけて雷雨だから早めに帰宅しなさいって…
このサンドイッチは自宅でいただくわ」

「かしこまりました!
じゃあ、ケースに入れて紙袋でお渡ししますね」


そう言って、サンドイッチを乗せたお皿をキッチン台に戻し、テイクアウト用のケースに移し替えて紙袋をお婆さんに手渡した。


「はい、お待たせしました」

「ありがとう、サラちゃん。
感想は、また次に来た時にお伝えするわね
じゃあ」

「はい!お待ちしていますね。
ありがとうございましたー!」


梓さんと2人でそのお客様を見送り、お客様の波はひと段落。

梓さんは今にも降り出しそうな曇り空を見上げながら言う。


「今日、夕方から雷雨なんですってね。
マスターに連絡してポアロを閉めて、私達も早めに上がりましょう。
予約も今日は入ってないし。」

「そうですね。ひどくなる前に帰った方がよさそう」


幸い、店内にはお客様もおらずテイクアウトや席の予約も入っていない。

わたしたちは、ポアロを予定より少し早めに退勤すると、店のシャッターを閉めて、まだ雨が弱いうちに帰宅することにした。




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