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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第66章 あなたの犬 ☆




思えばこのところずっとお預けを食らっていた状態でサラを抱いたわけで。 

激しく甘い情事の後に腕枕に擦り寄る愛しい彼女を眺めては今までにないぐらいの幸福感に満たされた。


「…ねえ赤井さん」

「ん…?」


返事をしながら、こめかみと頬にキスをした俺に、サラは純真な顔をしながら尋ねた。


「ここって、結局どこ?」

「?どこ?とは…?」

「え、だって…普通のホテルじゃないでしょ?
こんな…拘束器具とか!
それに天井に鏡があったり、ほら、ベッドサイドにも!
してるとき、ずっと自分達の姿が見えて恥ずかしかった…」


そう言うと、耳まで赤くしたサラは俺を上目遣いで見つめた。 


「…可愛い」

「へ?」

「可愛いな…お前は」

「…待って、わたしの質問は無視なの?」


ここはどこか?なんて場所なのか?
と言う質問よりも、サラが可愛いという事実の方が勝ったんだ。仕方ないだろう。

心の中でそんなふうに開き直りながら、ぷーっと頬を膨らませるサラをぎゅっと抱きしめた。


湯がぱしゃ…と揺れて、俺の腕の中にサラの身体がすっぽりと収まる。


「好きだ」

「っ…ずるい…」


悔しそうに俺の胸に顔を埋めたサラは小さい声でポツリとつぶやいた。


「…すき」


あぁ。風呂からあがったら、またこいつを抱きたくなった。

悪びれもなくそう思った俺は、結局その日は風呂から出た後も夜通しサラが悲鳴をあげるほど、全身で愛し愛されたのだった…。


翌朝ホテルを出るとき、サラに「もう赤井さんとここには来ない!」なんて怒られたのは言うまでもない。




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