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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第65章 恋人はアンドレキャメル!?




優しくて頼り甲斐がある
それは、俺への褒め言葉じゃないのか?


「そう。だけど、彼女としてはもう少し構ってほしいんじゃない?
ちゃんと会えてるの?2人の時間はどのぐらい持ててる?」


と、想定していなかった質問が飛んできて、キャメルとサラは瞬時に目が泳ぐ。

FBI捜査官の取り調べでそれをやったら即嘘がバレるような表情だ。


「えっと…仕事が早く終わった日は、サラさ…サラと会うようにしてるよ。
普通に、家に泊まったりもするし…」

「そ、そうですね!
忙しいのに会う時間はマメに作ってくれて…嬉しいです」


あはははと顔を見合わせながらたどたどしく口裏を合わせる2人。
キャメル母は、ふぅーん。と意味ありげに相槌を打ちながら次の質問を繰り出す。


「ところで、そんなラブラブのはずのわりには、2人の間に距離があるのね。
パーソナルスペースを守ってるみたいな絶妙な距離」

「「え!?」」


鋭い質問に、サラもキャメルも思わず素で声が出ている。

俺の隣で眺めているジョディはクスクス笑いながら


「キャメルのお母様、キャメルより鋭いんじゃない?」


なんて言って笑っている。

まあでも確かに、サラとキャメルは同じソファー席に並んで座っているわりに、ちゃんとお互いの体が触れない距離を保っている。
いわば、恋人ではなく友人の距離感。

俺といるときは、もっと俺の方にくっつくからな…あいつは。

なんて、俺が本当の彼氏だと少し優越感に浸っていると、そんな時間も束の間。

サラは慌ててキャメルの腕を抱きしめて身体を密着させた。



「じっ、実はいつもこんなふうにくっついてるんですけど、今日はお母様にお会いするから控えめにしていたんです!」

「サラさっ…!」


むぎゅ…と胸を押しつけられるようにして腕を抱かれたキャメルは完全に鼻の下を伸ばしてサラを見た。


「…あいつ…」

「キャメルも男ねぇ。デレデレじゃない」


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