• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第65章 恋人はアンドレキャメル!?




赤井side


未だに納得のいっていない俺に、ジョディは紅茶を啜りながら笑った。


「ホント、サラちゃんのことになるといつものクールな秀はいなくなるんだから」

「俺だって、出来ることならクールでいたいさ…」


いさせてくれないんだよ…あいつが…
と、別の席でキャメル母を待つサラとキャメルに目を向けた。


すると、2人が触るテーブルに近づいてくる1人の女性が目に入る。


「あら。もしかして…」


俺と同じようにその女性を視認したジョディがそうこぼした時、キャメルが発した一言で俺たちの予想は的中だと知る。


「か、母さん!」

「久しぶりね。アンドレ
あら。もしかしてこの方が?」


こう言ってはなんだが、キャメルには似ていない美人なドイツ人女性がどうやら彼の母親らしい。

キャメルの隣にいるサラを微笑みながら眺めるが、よく見ると見定めるような目をしている。


「初めまして。キャメルさ…
アンドレさんとお付き合いをさせていただいている、サラと申します」


他所行きの振る舞いでぺこりと頭を下げたサラ。

俺の母さんに挨拶をするときも、あんな感じなんだろうか…
この間、相手が俺の母親だとは知らずに素手で思い切り殴り合っていたが…


「あらぁ!可愛いお嬢さんね。
アンドレが話していた通りだわ。」


そう言いながら、キャメル母はサラとキャメルが座る席にカタンと腰をかけた。


「アンドレと会うのも久しぶりなのよ?
この子、仕事ばかりで全然帰ってこないんだから。挙句、今は仕事で日本に長期滞在してるって言うんだもの。
観光がてら、会いに来ちゃったわよ」

「か、母さん…」

「きゃ…アンドレさんは、いつもすごくお仕事頑張ってますよ!
優しいし、頼り甲斐があります。」


そう言ってキャメルを褒めるサラを、俺は正直面白くない気分で眺めた。


/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp