第65章 恋人はアンドレキャメル！？

そして、キャメルさんのお母様と会う日があっという間にやって来た。

出来るだけ清楚に見えるよう、白のブラウスにフェミニンなグリーンのスカートを合わせ、待ち合わせのホテルへと向かった。

お母様との会食は2時間後。
それまでにキャメルさんと打ち合わせをして、馴れ初めやお互いの情報のすり合わせを行うことになっている。


沖矢さんに車を出してもらい、2人でホテルのロビーへと足を運ぶと、キャメルさんとジョディさんがすでにロビーでお待ちだ。


「今日はサラさんを貸していただいてほんっとうにありがとうございます！」

「無傷で返すんだ。いいな？」

「もちろんです！
じゃあ打ち合わせを始めてしまいましょう」


そう言いながら4人でロビーの側にあるティールームでコーヒーを飲みながら今日の打ち合わせが始まった。


「まずは、馴れ初めですね…無難に日本で道に迷っていた私をサラさんが助けてくれた…
でどうでしょう？」

「いいと思います！
あまり複雑なのは覚えられないし…」

「決まりですね。
それで、付き合い始めたのは今年の春。
最初のデートは…映画館ということで」

「付き合った記念日は今年の春で、初デートは映画館…
メモ取りたい…」

「あとは、初めてキスをした日と、初めて…結ばれた日を」

「おい、ちょっと待て」