【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第64章 満月の夜なら ☆
有希子さんとのティータイムから帰宅したあと、赤井さんから秀吉さんを無事に保護したと連絡が入った。
「よかったぁ!」
とりあえず一安心したわたしはご飯を食べてお風呂に入ったあと、おうちでゴロゴロタイムを楽しんでいた。
ふとスマホを見るともう寝る時間だ。
「赤井さん、今日も遅いのかな…」
このところ、忙しくてなかなかわたしが起きてる時間に帰ってこない赤井さん。
1人でいる間は、赤井さんのシャツを勝手に着て彼の匂いを嗅ぐのがわたしの密かな楽しみだったりする。
秀吉さんは無事に保護したと連絡が来たのは数時間前だし、もしかしたらもう少しで帰ってくるかもしれない。
せっかくだし帰ってくるの待ってよっと…
そう思ったわたしは、シャツ一枚の姿のままごろんとリビングのソファーに寝転がった。
帰って来たら、赤井さんと一緒にベッドに入って、今日あった出来事を聞きながら、腕枕してもらおう…
それで…甘い雰囲気になって…赤井さんと…
「ふふ…んふふ」
想像しては変な笑みが溢れるほどの欲求不満。
赤井さんと最後にしたの…いつだった…?
確か、WSGの事件の前で…
わたしが赤井さんの仕事を邪魔して誘ったあの日…
そんな風に、赤井さんとの最後の甘い時間を思い出しては胸がギュッと高鳴り、目を閉じてまた思い出そうするのを繰り返していたわたし。
彼を待っていようと意気込んでいたことも忘れ、いつの間にか、ソファーの上で眠りに落ちていった。
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