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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第64章 満月の夜なら ☆




以前はよくこういった栄養ドリンクやゼリー、カロリーメイトを食べて過ごしていた気がする。

沖矢昴での生活を始めて、それからサラと一緒にいるようになって、俺も随分人らしい生活をするようになったもんだ…


そんな感慨に耽っていると、キャメルから耳を疑う事実が発せられた。


「栄養ドリンクというか…マムシドリンクです!」

「ま…むし?!」

「はい!これからきっと、家に帰ってサラさんと過ごされると思うので、疲れていたら勿体無いと思いまして」


ニコニコと何の悪気もなく笑うキャメルに、俺は愕然とした。

いや、これから帰ってもサラはもう夢の中だ。
叩き起こしてことを運ぶような無粋な真似、サラに対して到底できない。

今日もサラを抱き枕にして眠るだけだと思っていたのに…

こんなもの飲んでしまったら話がややこしくなるだろ…


「いや、俺が確認もせず飲んだのが悪いな」

「えっ!何かまずかったですか?」

「…媚薬じゃあるまいし、ただ俺の精力が上がるだけだ…
気の持ちようで何とかなる」


キャメルが首を傾げるのをよそに、一人でそう言い聞かせて納得した俺。

だがそんな考え、甘かったと思い知らされることとなる…







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