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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第64章 満月の夜なら ☆




事件の概要がコナンくんから説明された。

正直わたしには、何が何やら…という感じで頭にハテナを浮かべながら聞いていたのだけど、わたし以外のみんなはどういう事件なのかすぐに察した様子だ。


「なるほど…被害者が増えていくたびに将棋盤の足が減っているというワケか…
でも、足の数はフェイクだということはもう気付いているよな?」

「あぁ…でもさっきも言ったけどその3人にはアリバイがあって…」


と、優作さんの問いに答えるコナンくん。

まるで慣れ親しんだ親子のようなやり取りだな…
そう言えば、コナンくんは優作さんと有希子さんの親戚の子って言ってたっけ。

けれど、どう考えてもただの小学生じゃないコナンくんに、全然子供扱いしてない周りの大人たち…


加えてあの組織関連で関わりがあるということは…
コナンくんは、やっぱり有希子さんたちの一人息子、工藤新一くん…?

推理とか、難しい事件の話はひたすらハテナなのに、こういうところは勘のいいわたし。

優作さんとコナンくんの会話を聞けば聞くほどもうそうとしか思えない。

そんなことをらひたすら考えていると、事件の話はどんどん進んでいて、


「とにかく事態は急を要するようだ…
赤井くんと合流して弟さんの身の安全を確認してくれ」


優作さんはそう言って赤井さんに目配せをした。

その瞬間、わたしはハッと我にかえる。

赤井さんと合流ってことは、今からお仕事!?


今日は優雅に工藤夫妻とお茶会をして、家に帰ってゆっくり夕食をとって、夜は2人で仲良く一緒に寝よう。

なんて、勝手に計画していたけれど脆くも崩れ去った。

そう。あのWSGの事件から赤井さんはずっと忙しくしていて、やっと今日2人でゆっくりする日が作れたと言っていたのに…

けれどそんなこと言ってる場合じゃない。
秀吉さんが行方不明なんて心配だ…


大丈夫かな…?と、今度は不安が顔に全部出ていたんだと思う。
赤井さんは車のキーを手に取った後、わたしの手を握って一緒に部屋を出た。


「サラ。ちょっと」

「えっ…?あ、赤井さん??」


まさか、わたしも連れてってくれるの?!



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