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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第63章 緋色の不在証明 -後編-




…でも待って!


「その間は何を着るの!?」

「バスローブがある。」

「なるほど…朝までバスローブ…?」

「まあ、そうなるな」

「…でも、コンビニまで行くのも大変だし、もう赤井さんに戻っちゃったしそれでいいか。」


実際、部屋に入って既にくつろぎモードの中、外まで何か買いに出るのも億劫だ。


「なら、お前がシャワーを浴びている間に俺がクリーニングを呼んでおこう。」

「じゃあ、お言葉に甘えて先にシャワー浴びるね?」


わたしは、脱衣所で服を脱いでクリーニング用のバッグに脱いだものを入れ、シャワーを先に浴びることにした。


シャワーを浴びていると、身体が少しふらついた。
今気づいたけれど、そういえばろくに何も食べてないな今日…

赤井さん、平然としてたけど仕事中はいつもこうなのかな?
…まあ、わたしも諜報員時代は似たような生活だったから気持ちはわかるけど…


シャワーを出たら、何かルームサービスを頼もうと心に決め、わたしはバスローブを着た後に髪を乾かし、部屋へと戻った。


すると、部屋のテーブルの上にはおにぎりとお味噌汁が置いてある。


「なんで?!」

「さっきクリーニングを呼んだ時、ついでにルームサービスも頼んでおいた。」


そう言う赤井さんも、クリーニングに服を出したのかバスローブ姿になっている。


「おいしそう…食べていいの?」

「どうぞ。俺はシャワー浴びてくる」


クールにそう言った赤井さんは、わたしの頭をぽんぽんと撫でた後、シャワールームへと向かった。


空腹のわたしにはそのおにぎりがとんでもなくご馳走に見え、ウキウキでテーブルに着席すると、おにぎりに頬張りついた。


「んん!おいしい…!」


瞬殺で全て平らげると、単純なわたしの身体は今度はドッと眠気が襲ってくる。


「歯磨きして寝よ…」


半分眠りながらかろうじてそう思ったわたしは、洗面所で半目になりながら歯磨きを済ませ、フラフラとベッドへ倒れ込んだ。


「あぁ…横浜の夜景が見える…」


ベッドは大きな窓に面していて、わたしは横浜の夜景を見ながらだんだんと瞼が重くなり、気付けば眠りに落ちていた…








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