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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第63章 緋色の不在証明 -後編-




隣にいたサラも、瞬時に臨戦体制に入って引き金が引かれないか様子を見ながら相手を制圧しようと機会を伺っているようだ。

そんな俺たちに、銃口を向けた人間は言う。


「おい。FBIの小僧。
どこの誰かは知らんが、貴様らのせいで我が国の要人に危害が及ぶところだった。
今回は大事には至らなかったから見逃してやるが、次はないと思え」


その時、向こうからやって来た車のヘッドライトが俺たちの顔に眩い光を照らし、眩しさから目を背けた。

その一瞬の隙に、さっき後部座席にいた人間は車から姿を消していた。

あれは恐らく、俺の母親のメアリーだ。


「なに…今の…」

「フッ…」


小僧か…

実の母親にそう言われ、相変わらずだなと思わず笑ってしまった俺を見て、何も理解できていないサラは首を傾げた。 


「沖矢さん、知り合い?何で笑ってるの?」

「…知り合いといえば、知り合いですね」

「ええ!知り合いが何で銃突きつけるの!?」

「まあ、今日のところはいいか。
行こう。疲れただろう?」


は、はぐらかされた!!とブーブー文句を言い出すサラをよそに、俺はスバルのエンジンをかけて車を走らせた。






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