【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第63章 緋色の不在証明 -後編-
赤井side
昼から走り始め、ようやく夜になって横浜に到着した。
横浜に乗り換えるためのスバルを停めていると言うこともあり、俺とサラは秀吉達を助手席に残したままマスタングを出た。
念のため、沖矢昴の姿に変装した状態で外に出た俺は、駐車場の近くの自販機で缶コーヒーを買いながらキャメルに電話をかけた。
「ああ。そこに停めておくから取りに来てくれ。
それと、客人が乗っているから丁重に送り届けてくれ。
すまんな、キャメル」
そう言ってマスタングの回収と秀吉達の送迎を依頼した俺。
その側で、サラは缶のミルクティーを飲みながら横浜の夜景を見て嬉しそうにはしゃいでいる。
「ねえ!観覧車がいろんな色に光ってすごく綺麗!!
横浜の夜景って、ロマンチックだねえ!!」
そんな風に嬉しそうにするサラを見て、俺はあることを思いついた。
「…ほら、スバルに乗るぞ」
「はーい。
なんだかんだ、ドライブ楽しかったね!」
「手羽先はもういいのか?」
そんな心地のいい会話をしながら2人でスバルに乗り込んだとき、俺の後頭部にガチャリ…と銃口が押しつけられた音がした。