【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第61章 永遠の不在証明 -前編- ☆
ポアロの休憩中に赤井さんにLINEを送ったけれど 、その後休憩が終わるまで返事はなかった。
きっと仕事で忙しいんだな。このところずっと寝るのも遅いし心配…
まだちゃんと家に帰ってきてくれているだけマシだけど…
残りのバイト中も、仕事に没頭する赤井さんのことを心配しながら過ごしていると、ちょうどバイトが終わる頃、ポアロの目の前に沖矢さんのスバルが停車したのが見えた。
「沖矢さん…?」
どうして沖矢さんがポアロの前に?と、慌ててタイムカードを切って帰り支度をして外に出ると、運転席のウィンドウが開き、沖矢さんがわたしに手を振った。
「お疲れ様。ちょうど近くに用事があってね。ついでに拾って帰るよ」
「あ、ありがとう」
近くに用事…
この近くに、沖矢さんが用事で訪れる理由は一つしかない。
わたしは助手席に座ったあと、平然と車を運転する沖矢さんに尋ねた。
「用事って、コナンくんでしょ?」
「…バレましたか」
「わたしには仕事の話してくれないのに、コナンくんにはするんだ…」