【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第61章 永遠の不在証明 -前編- ☆
赤井side
数日後、いつものように阿笠邸を見張っていると、どうやらボウヤを始めとした少年探偵団の面々と蘭さん、園子さんが阿笠邸にやって来たようだ。
その様子を確認して、俺はすぐさまジェイムズの携帯に着信を飛ばした。
「もしもし。私だ」
「阿笠邸に江戸川コナンという例のボウヤが姿を見せました。
この後、接触を試みます。
車で後ろを追いながら話を聞いていただけますか」
「わかった。ジョディくん達と一緒に今から向かおう」
ピッ
そんな業務連絡を送った後、俺は今回の拉致事件について探るべく、ボウヤに接触を試みることにした。
阿笠邸の門の前に車を停め、彼が出てくるのを今か今かと待っている時、サラからLINEが届いた。
「赤井さんー!今ポアロの休憩中なんだけど、さっき来たポアロのお客さん、明日リニアの試運転に参加してリニアに乗るんだって!うらやましいね!
でもわたしはリニアよりも、名古屋で手羽先食べたいなあ(^ν^)」
「…手羽先って…どこまで食い意地を張っているんだ俺の彼女は」
突如として送られてきたその可愛すぎるLINEにぽつりとツッコミを入れながら返そうとした時、阿笠邸から出てくるボウヤの姿が見えた。
ププッとクラクションを鳴らすとすぐに俺のスバルに気づいたようで、群れから逸れると車のそばまで駆け寄ってくるボウヤ。
「なんか用?」
「君とドライブに行きたくてね。一緒に行ってくれるかな?ボウヤ」
そう尋ねると、ボウヤは何かを察したらしくすぐに助手席に乗り込んできた。
そして、米花町5丁目の毛利探偵事務所までドライブ。
という名目の、情報交換会がスタートした。
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