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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第61章 永遠の不在証明 -前編- ☆




赤井side


2階で阿笠邸を盗聴しているとき
仮面ヤイバーショーに湧く子どもたちの声に混じり、
やけに大人びたボウヤと灰原哀の声が飛び込んできた。


「この会社も、鈴木財閥と同じくWSG東京のスポンサーだ。
その会社のトップ二人が、相次いで拉致された。
これって偶然か?」


どうやら、今日ボウヤ達が招待されたWSG東京協賛企業壮行会で、その協賛企業の1つである鈴木財閥の会長が何者かに拉致されたようだ。

話の内容からするに、その後無事に保護されたようだが…
俺の頭の中に、過去に起きたある事件が浮かんだ。

そんなとき、机の上に置いていた俺のスマホが着信によって震えた音がした。

耳につけていたイヤホンマイクをオンにした俺は、受話器の向こうの相手に話しかけた。


「はい」

「私だ。突然だが、15年前のWSG連続拉致事件を知ってるね?」


電話の相手は、上司のジェイムズ・ブラックだ。


「もちろんです」

「あの忌まわしい事件が、今度は東京で起きたかもしれん」

「…えぇ。そのようですね」


ジェイムズの頭にも、俺がさっきから頭にある「15年前のWSG連続拉致事件」が同様に浮かんでいるようだ。

ジェイムズから現在の捜査状況と詳しい資料をタブレットに送ってもらった俺はすぐにそれらに目を通した。

そして、今日の拉致事件の詳細とボウヤの考えを聞きたいと思ったが、今日はすでに阿笠邸から帰ってしまった様子のボウヤ。

日を改めて、彼が阿笠隊にまた顔を見せたタイミングで彼と接触を試みることに決めた。



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