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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第61章 永遠の不在証明 -前編- ☆




「ちょっと何よ突然!」

「あ、いや…赤井さんのお母さんが有希子さんみたいな人だったらいいのになと思って。
こんな風に、気兼ねなくテレビ見ながらお茶できるような…
仲良くしていただける方ならいいのにって。」


以前、赤井さんから聞いたのは、赤井さんの母はイギリス人でもう何年も会っていないということ。

けれど、この先赤井さんとの将来を見据えると、その人はわたしにとって義理の母となるわけで。

そもそも自分の両親との交流ですら幼い頃で途絶えたわたしにとって、自分の好きな人の家族と上手く接することができるのか今からとてつもなく心配だったりする。


「そうねえ。優作のご両親とはしばらくお会いしていないけど、会えば必ずご飯に行くし関係は良好だと思ってるわよ?」

「へえー!やっぱり最初にお会いした時は緊張しました?
どうやったら好きな人のお母さんに好かれるんだろう…」

「緊張したわよ!まあでも、母親は息子の幸せが一番だから。
息子が選んだ相手なら大歓迎なんじゃないかしら?
現に私は、新一の彼女が蘭ちゃんで大歓迎よ!」

「蘭ちゃんはすっごくいい子だから…」


料理上手で面倒見が良くて、心優しいいい子で、更に顔も可愛い。
そんな純粋な女子高生 蘭ちゃんなら、そりゃ大歓迎だよ…と思ったのが全部顔に出ていたみたい。

有希子さんはわたしのおでこをツンと突きながら笑った。


「バカね。もしも新一が恋人としてあなたを連れてきたとしても、わたしは大歓迎よ?」

「ほ、本当に?」

「えぇ。それに、たとえ最初はそうじゃなくても秀ちゃんを見ていれば彼女が良い子なんだとすぐに気付くわよ。
自分の息子がベタ惚れなんだから。」

「…いつか、会ってみたいです。赤井さんのお母さんに」


心底安心したわたしは、ホッと笑みをこぼしながらティーカップの紅茶を飲み干した。





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