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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第60章 二股の女? ☆





ポアロから帰宅しておそるおそる家の中に入るも、沖矢さんはまだ帰宅していないらしい。

今日は煮込みハンバーグを作ると、昨日レシピの予習をしていたからきっと阿笠邸で料理を振る舞っているんだろう。

わたしはと言うと、沖矢さんが帰ってきてから今日の出来事をどう伝えようか…とひたすらに頭を抱えていた。

どうしよう…
如月さんがポアロに来て、わたしと赤井さんがキスしてるのを見られてたみたいで、
浮気するぐらいなら昴と別れて!と言われた。

簡潔に言えばそういうことなんだけど…

そのまま伝えても、解決策って多分無いよね…?
そうか…ってなるだけな気がする。

と、そもそも報告することにも意味があるのか?と自問自答していると、あっけなく玄関のドアが開き、沖矢さんが帰宅した。


「ただいま」

「っ!沖矢さん!おかえり!
あのね、実はね…!」


帰ってくるや否や、ものすごい剣幕で駆け寄ってきたわたしを見て、沖矢さんは笑いながらわたしの髪を撫でた。


「…ふっ。
どうしたんですか?そんなに慌てて。」

「緊急事態なの!
昨日赤井さんの格好でコンビニ寄ったでしょ?
中には入らなかったけど…
車の中でキスしてるところを、如月さんに見られちゃって、浮気してるでしょって言われたの…それでね、」


とりあえず、あったことをそのまま伝えようと次から次へと事実を伝えようとするわたしに、沖矢さんは特段驚く様子もなく答えた。


「あぁ。それ、サラにも言っていたのか。」

「え…?」

「今日の夕方に、如月から話があると言われて。
サラ絡みと言っていたからとりあえず話を聞きに行ったんだ。
そしたら、サラが昨日の夜にコンビニで沖矢昴じゃない男とキスをしていたと」

「それが、赤井さんで…」


恐るべし、行動力の速さ…
もう沖矢さんの耳に入っていたんだと驚くと同時に、彼女の沖矢さんへの本気度が伺える…





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