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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第60章 二股の女? ☆




如月side


「樹里ー、下のコンビニで明日の朝ごはん買ってきてくれないー?」

「はぁーい」


母親からおつかいを頼まれた私は、財布を持って上着を羽織ると、マンションの下にあるコンビニへと向かった。

コンビニの駐車場の前まで歩いて来た時、ふと1台の車が目に入った。


「珍しい車…外車?スポーツカー?」


都内でも走っているところを滅多に見ない、赤い車体のスポーツカーに目を奪われていると、運転席にいる男性が目に入る。

夜なのにサングラスかけてるなんて、ヤバい仕事の人?
ぱっと見若そうなのに、こんな高そうな車乗ってるし。
あんまりジロジロ車見てたら怒られるかな…

そう思った私はスッとその車から目を逸らした。

その時、今度はコンビニの自動ドアが開いて中から出て来た人影に、私の目が奪われた。


「あれ…昴の…」


私が恋に落ちた沖矢昴
そんな彼が心底大切に思っている、あの彼女だ。

たしか、サラと呼んでいた気がする。

彼女、この近くに住んでるのかな。


そう思いながら無意識に彼女の足取りを目で追っていると、コンビニ袋を下げた彼女は私がさっきまで見惚れていた赤い車体のスポーツカーの助手席に乗り込んだ。


「え…?!」


運転席に乗っていた人、サングラスで顔は見えなかったけど明らかに昴じゃなかった。

…お父さんって年じゃないだろうし…お兄さんとか?

そんな私の予想は、瞬時に大外れだと思い知らされた。

その車のフロントガラスから見える2人。
昴の彼女とサングラスの男は車の中で熱いキスを交わした。

父や兄なんかじゃない。
何度も何度も角度を変えてキスをして、男が髪を撫でてやると嬉しそうに微笑む彼女。


「嘘でしょ…」


あんなに昴に大切にされているくせに、堂々と浮気!?


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