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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第59章 愛に似てる




一通り目を通して、気になる箇所を伝えると、如月はふんふんと聞きながら熱心にもメモを取っている。

論文自体のボリュームが多く、全て目を通してレビューするのに結構時間を使ったな…

ふとスマホを見ると、サラからLINEが一通。
1時間前に来ているのに気づかなかった。


「今日、新しい春用のストール買ったの(*´ェ`*)
今からナナとお茶するよ♪」


というメッセージと共に、
友達と撮った写真が添付されている。

写真に映るサラが可愛くて、思わずスマホの画面を見ながらフッと笑みを漏らした。


「…?どうしたの?」

「いえ?じゃあ、論文のチェックも終わったことだし、解散しましょうか」

「え…せっかくだし、どこかで夜ご飯食べていかない?」


そう誘ってくる如月に、俺はスパッと断った。


「今日は家で彼女と食べる予定なので」

「…じゃあ、もう少しだけ。
あと1時間だけ、この前のプロファイルの本の話しない?」

「いや…」


これもうはっきりと断ろう。
そう思った時、俺が持っていたスマホのバイブが鳴った。

見るとサラからの着信だ。


「もしもし?サラ?」


図書館にいるため、少しだけ声のボリュームを落として口元に手を添えながら1コールでその電話をとった。


「あっ!あか…じゃなくて、沖矢さん!
あの!今東都大学の図書館の前にいるの」

「え…」

「でも、学生証無いと中に入れなくて…」

「今から入り口まで迎えに行きます」


二つ返事でそう返すと、即座に入り口まで向かおうとする俺の腕を如月が掴んだ。


「どうしたの?」

「彼女が来てる。」

「ここの学生じゃないと…入れないでしょ?」

「手続きを踏めば、一般利用でも入れますよ」


そう言って如月の静止を聞かず入り口まで走ると、サラがショッピングの紙袋をたくさん持った状態で俺を待っていた。




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