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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第59章 愛に似てる




「バカ。
好き好きオーラ出してる女より、あなたに興味ないけど?なんてサバサバした友達ぶってる女の方が、ずーーーっとタチ悪いからね!?
友達〜とか言いながら、ちゃっかり家に上がり込んで、ちゃっかり抱かれてちゃっかり付き合おうと思ってるよ。」

「…わたしが思っていた以上に、世の中汚れてる…」

「あんたが世間知らずだけ」


ナナのこんなふうにズバッと正直に言ってくれるところ、好きだな…
いい友達を持ったなーとのんきに考えたものの、冷静になるとまずいのでは??

今、沖矢さんと如月さんは東都大学の図書館にいて…
日曜日って大学の図書館に他に人いるものなの?
まさか…二人っきりだったりして…


図書館で、あの二人が服をはだけさせて抱き合っているところがふっと頭に浮かんでわたしは思わず両手で頭を抱える。


「いやああ!」

「やーっと危機感持ち始めたか。」

「どうしよ!どうしよう!!
もうすでに裸で迫られてたらどうしよう!!」


蘇る、あのセリーナさん事件…
さーーーっと顔を青くするわたしを見かねてナナがアドバイスをくれる。


「今から、大学の図書館まで乗り込めば?」

「…え!?」

「わたしが彼女!って見せびらかしてやりな」

「それは…うざくない?」

「うざくないよ。
会いたくて来ちゃった♡ って言えば大抵の男はそれ以上深く考えず可愛いなこいつって思うって」


赤井さんはそんなに単純だろうか…
と半ば半信半疑ではいるものの、わたしはもうこのナナの作戦に乗るしか無い。


「…でも、ショッピングまだ…」

「いいよ。またいつでも行けるんだし。
その代わり、夜LINEしてよね」


そうウインクするナナは男前だ…

わたしはナナのぶんのお茶代も一緒に机の上に置くと


「ごめんね!また今度絶対埋め合わせするから!
LINEもする!!」


そう言って、バッグを肩にかけ、今日買った紙袋を両手に持ちながら一目散に駅へ走った。






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