【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第59章 愛に似てる
そして来週の日曜日
「あんた、バカ??」
ショッピングの合間にお茶をしている時、如月さんと会った日の出来事を聞いたナナはわたしを呆れた目で見ながら言った。
「…なんか、この前もそれ言われた気が…
どこがバカなのよ!!」
弓弦くん事件のときも、全く同じワードで叱られたのを思い出した。
あの時は、弓弦くんからデートに誘われるまで彼の好意に気づいていなかったわけだから、バカと言われても仕方ないけど今回は何に対してバカなの!?と見当もつかない。
「バカでしょ。
他の女が自分の彼氏に、連絡先教えてーとか、こんなに趣味が合う人はじめてーとか、極めつけは日曜日図書館デート??
許すバカがどこにいんのよ。
あ、ここにいたわ。」
「ちょっとまった!デートじゃないよ!?」
「向こうは100%デートのつもりだよ。
きっと今頃、胸元ざっくりあいたトップスで誘惑してんじゃない?」
ナナは運ばれてきたアイスティーに口をつけながら言う。
そしてわたしは、この期に及んでまだいいわけを並べようとしていた。
「だ、だって!好き好き!ってオーラが全然なかったんだもんー!
元カノの金髪美女がそれはもう強烈すぎて、わたしのフィルターが狂ったのかもしれない…」
「元カノ、強烈だったんだ…」
「強烈だった。
再会してすぐ抱きついてきてたし、好き好きって何度も言ってたし。
パッションがもうすごかったよ…
それに比べたら、如月さんはあくまでお友達。というか
趣味が合うからという純粋な気持ちだというか…」
そんな世間知らずなことを言うわたしに、ナナは懇切丁寧に現実とやらを教えてくれる。