【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第59章 愛に似てる
帰宅し、交互にシャワーを浴びると赤井さんとふたりリビングのソファーに座ってテレビでやっている映画を眺めてた。
今日のご飯、美味しかったな〜
今日はポアロから沖矢さんの大学までの道順も覚えたし、ご飯は美味しかったし沖矢さんにはお友達が出来たみたいだし、いい日だなー!
そんなふうに呑気に考えながら隣にいる赤井さんに寄りかかって甘えると、赤井さんはスマホをいじりながらわたしの肩を抱いてそのまま髪を撫でた。
「ねぇ、もっと撫でて?」
「…甘えん坊だな」
そう言いながらも、赤井さんはわたしの頬にキスをしながら愛しそうに髪を撫でてくれた。
うう…好き過ぎる…
次は口にキスしてほしい。
そうおねだりしようとしたその時
ピコンッ
と赤井さんがいじっているスマホとは別のスマホが鳴った。
「赤井さん、沖矢さん用のスマホじゃない?」
バッグに入れたままのスマホの方へ目を配ると、赤井さんは あぁ。と返事だけして立ち上がり、バッグからスマホを取り出して画面を見た。
その瞬間、ぴたりと画面を凝視したまま固まる。
「?どうしたの?」
「…いや…今日会った…」
「如月さん?」
「ああ。…次の日曜、大学の図書館で会おうと言われた。
自分が書いた論文について意見がほしいと。
…断るよ」
赤井さんがそう言いながらスマホをタップして返事を打とうとしているのをわたしが咄嗟に止めた。