【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第59章 愛に似てる
これはもう…確実に沖矢昴を落としにかかってる…
思わず赤井秀一の視点で見てしまう俺は、
気付け!彼女のNGを出す時だろ?今こそ。
そんな風にサラを見たが、虚しくサラがあっさり許可を出す。
「いいんじゃない?連絡先ぐらい」
「え…」
いいのかよ…
ダメって言ってくれよ。
そんな風に俺が目で訴えかけてもサラは?を浮かべて首を傾げ、俺は諦めて沖矢昴の連絡先を如月に渡した。
「ありがと!じゃあ、また連絡するね!」
そう言って笑うと、如月は駅の方へ向かって歩いて行った。
「…サラ。」
「ん?なに?」
「いや…何って…」
「お友達できて、よかったね!
沖矢さん!!」
「…ああ…」
もう頭が痛い。
誰かこの子に教えてやってくれ…俺には手に負えん。
はああーっとため息を付いて頭を押さえながら、俺はサラの手を引いて帰路についた。
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