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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第59章 愛に似てる




如月side

やっと見つけた。と思った。

まるで小説に出てくるヒーローみたいに助けてくれて、その上読む本の趣味が同じ、コーヒーもブラック。
知的で、大人びていて、そんな男性をずっと探してた気がする。

彼女がいるって聞いた時、なーんだ。と思った。

彼女持ちの男に手を出すほどバカじゃない。
いなかったらよかったのにな、残念。
そのぐらいの気持ちだと思ってた。


なのに、突然校門に向かって走り出した沖矢くんを咄嗟に追ってしまった。

自分でも、自分の思考と真逆の行動に驚いてる。

そして校門にいたのは、沖矢くんが言っていた、"もったいないぐらい可愛い彼女"

確かに可愛い。

髪が長くてふわふわサラサラで、
目がくりくりしていて、
華奢で、声も少し高め。
そして、笑顔が可愛い。

可愛くもあり美人でもある。

そんな女の子だった。


「彼女は、今日偶然知り合った心理学部の学生です」


名前すら、紹介してくれないんだ。
当たり前か。
今日会ったばかりで友達でも何でもないし、なんならもうこれっきり会わないかもしれないし。


「そうなんだ。
あ。ねえ、今日何食べる?お腹すいた…」

「そうですね。めぼしい店はいくつかピックアップしてあるので、好きなところを選んでいいよ。
…あ、如月さん。
僕たちはこれで失礼するよ。じゃあ」


そう言いながら、彼女の肩を抱いて立ち去ろうとする沖矢くん。


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