【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第59章 愛に似てる
校門が見えてくると同時に、そこに男二人組に囲まれてる女性のシルエットが目に入る。
まさかまさかと思ったが、
「やっぱり…」
そこにいたのは、サラだった。
「あ!沖矢さん!!」
サラは俺に気づくと、自分の肩に置かれていた男の手をポイっと払い除け、俺の方へ走ってきた。
「よかったあ!
途中でスマホの電池切れちゃって、連絡取れなかったの。」
「どうしたんだ?こんなところまで」
俺はそう言ってサラの髪を撫でてやる。
「ポアロが早く終わったから、迎えに来ちゃった。
だめだった?」
「いや?むしろ嬉しいです」
サラの髪を撫でながら俺がそう言うと、サラは、ふふっと嬉しそうに笑った。
可愛い…
ジョディ曰くサラにベタ惚れなのは自分でも痛いほど自覚していて、サラがただ笑うだけで可愛いと思うんだから、よっぽどだ。
「…?そのひとは?」
俺がサラを見てひたすらに可愛い可愛いと思っていると、サラは俺の後ろにいた如月を見て首をかしげた。
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