• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第8章 恋をしたのは☆ ♪




「あった!」


爆弾は思った以上にすぐに見つかった。


「さすが。」

「わたしがよく仕掛けてた場所なの」


そう言って消火栓のフタを開けると、大きな爆弾があった。
タイマーが表示されている時限式の爆弾だ。


「ラウンジのキッチンから、解体に使えるものがないか取ってくる。」

「ああ。ありがとう」


わたしはラウンジに戻り、ナイフ、フォーク、ハサミなど、解体に使えそうなものを探した。
幸いにもドライバーなんかも見つかり、なんとか解体できそうな手筈は整った。


「よし。」


安室さんはコナンくんにもう一度電話をかけ、またハンズフリーにして床にスマホを置いた。


「爆弾、見つけたよ。
これから解体作業に取り掛かる。」

「うん。設計図はあるから、こっちからも指示できるよ。
まずは配電盤のカバーを外して…」


コナンくんに言われた通り、安室さんが爆弾を一つずつ解体していく。

わたしは自分のスマホで手元を明るく照らしながら、安室さんの額に滲んだ汗をハンカチで拭う。
まるで手術中みたいだ。


「造りが結構複雑だね…。
タイマーは何秒になってる?」

「待って…。あと20分よ。」

「良かった。それなら、だいぶ余裕ありそうだ」


コナンくんのその声に安心して、ひとつひとつコードを切って解体を進める。

それにしても、コナンくんって一体何者なの?
この状況、絶対ただの小学生じゃないでしょ?

赤井さんも安室さんも、全く子供扱いしていないし。
解体図見て、爆弾の処理方法なんて普通わかる?


「すみません。何か話をしてくれませんか?」


安室さんの手元を照らしながらコナンくんのことを頭の中で考えていると、集中して解体を進めていた安室さんが突然そんなことを言い出した。


「え…だって、話してたら気が散らない?」


「いや、さっきから神経を研ぎ澄ませすぎて逆に手元が狂いそうだ。リラックスして続けたい」


ふぅ。と肩を押さえながら首を回し、安室さんは汗を拭いながら言う。


「えーっと…じゃあ、これ終わったら何食べたい?」

「ふ…無難な質問ですね。」

「わたしは、沖矢さんのシチューが食べたいな…食べただけで幸せな気持ちになる魔法のシチュー。」

「誰があなたのノロケを話せと言いましたか?」


爆弾のコードを切りながら呆れたように安室さんが言う。
/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp