【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第59章 愛に似てる
夕方に沖矢さんと落ち合ってご飯を食べようと約束していたけど、ポアロが思った以上に暇で、1時間早上がりになった。
「沖矢さん、何時まで大学にいるんだろ…」
ポアロを出て、沖矢さんに電話をかけたが、出ない。
うーん。時間的に一度家に帰るのは無理そうだし…
東都大学まで迎えに行っちゃおう!!
わたしの思いつきはいつも突発的で、大学のキャンパスがどれぐらい広いかとか、一体何人そこにいるのかとか一切考えず、ただ沖矢さんを驚かせよ〜っと。とだけ考えて、東都大学の方角へ向かって歩いた。
電車に乗り、地図アプリを見ながら無事大学の校門前に到着。
したものの…
「なんか、大学って自由に入れそうなんだけど、異様な空気感というか…」
門を前にして、大学生たちと自分の雰囲気の差に、思わず尻込みしてしまう。
「仕方ない。門の前で待ってたらそのうち会えるでしょ」
そんな安易な考えで、わたしは正門の前で沖矢さん姿の赤井さんが出てくるのを今か今かと待った。
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