【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第59章 愛に似てる
ご飯を食べ終わると、いつもみたいに交代でシャワーを浴びた。
シャワーから上がり、髪を乾かしたあとわたしはソファーの前のローテーブルにスケッチブックと色鉛筆を取り出した。
ポアロの新メニューのスイーツを考えて良いよってマスターに言われたから、スケッチブックに絵を描きながらスイーツを考えてみる。
「うーん。生クリームとカスタード、どっちが良いかなぁ…」
うーん。と唸りながらいろんなイラストをスケッチブックに描いていると、後ろからシャワーから出た赤井さんがわたしを抱きしめた。
「サラ。」
「わ!びっくりした!」
「何やってるんだ?」
そう言いながら、わたしを抱きしめて真後ろに腰を下ろした赤井さんはわたしの頬にキスを落とした。
「ぽ、ポアロの新しいスイーツ考えてるの」
頬にキスされるのがくすぐったくて、思わず目を閉じてしまいながら、わたしは赤井さんにスケッチブックを見せた。
「へぇ。そんなことしてるのか」
「うん!初めて任されたの!
あ…でも、赤井さんの仕事に比べると、ちっぽけなんだけど…」
「仕事に、大きいも小さいも無いだろう。
頑張ってるんだな。偉い偉い」
そう言われて頭を撫でられると、わたしは後ろを振り返って赤井さんにぎゅっ…と抱きついた。
嬉しかった。
そんなふうに言ってもらえて。
たしかにアルバイトだけど、ポアロの仕事は好きだし、メニュー開発任せてもらえて、本当に嬉しかったから。
「サラ?」
「赤井さん大好き…」
「どうしたんだよ。突然」
「いいじゃない。大好き!って思ったんだから」
赤井さんの大きな身体に抱きしめられると安心する。
他の誰にも渡したく無い。
わたしの赤井さん。
「お前は、可愛いな。本当に」
「…可愛いって、わたし以外に言わないでね…?」
「当たり前だろ」
「こんな風に赤井さんに抱きしめてもらえるのも、わたしだけがいい」
「お前だけだ。」
「…うん。幸せ…」
こんなに幸せでいいのかな…
わたしは赤井さんの胸に頬擦りしながら、大好きな彼の匂いを嗅いだ。
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