【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第59章 愛に似てる
「え?沖矢さん、大学行ってたの?」
ある日の夜、夕食を取っていると赤井さんが突然、明日大学に行くと言い出した。
「あぁ。実際には在学はしていないが、何かあったときに、俺を学内で見かけた人間がいないと不自然だからな。
たまに大学に行って、本を読んだりジェイムズの知り合いの教授と話をしたりしている」
「へぇー、なるほど。」
たしかにそうか…
沖矢さん、大学院生って設定だもんね。
「だから、明日は少し帰りが遅くなる。」
「うん。わたしポアロ夕方までだから、一緒に外でご飯食べない?」
「わかった。
終わったら連絡するからどこかで落ち合おう」
そう言われ、わたしは笑って赤井さんを見た。
明日何食べようかなぁ。
イタリアンが食べたいかも。
「今、明日何食べようかなって考えてただろ?」
「えっ!?何でわかったの?」
「お前のことは全部手にとるようにわかる。」
単純だからな…わたし。
かたやわたしは、赤井さんが考えてること全然当てられる自信ないや。
つくづく、赤井さんのほうが一枚も二枚も上手だな…
と、自分の単純さに呆れてしまう。