【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第57章 クリスマスソングの続き ☆
翌朝
ハッと目を覚ましたわたしは、時計の針を見た。
時刻は朝7時。
せっかくこの豪華すぎるお部屋を用意してくれたにも関わらず、昨日はジャグジーにゆっくり浸かる時間もないまま赤井さんと甘く激しい時間をほとんどベッドの上で過ごし、その後あっさりとおねんね。
全くと言っていいほどこの高級スイートを堪能していないことに気づいたわたしは、慌てて飛び起きた。
隣にはまだスースーと寝息を立てる赤井さん。
綺麗な顔して夢の中らしい。
「よし。赤井さんが寝てる間にジャグジー入ろう!」
あのジャグジーを赤井さんと一緒に入ってしまうと、堪能するどころかまたベッドでいちゃいちゃコースに早変わりしてしまう。
そう思い立ち、わたしは眠る赤井さんをおいたままそっとベッドを抜け出した。
そして脱衣所で服を脱ぎバスタオルを巻くと、バルコニーにあるジャグジーへと向かった。
まだ肌寒い朝の気温にジャグジーのお湯が温かくて、ほっと一息つきながらこの豪華なお部屋を少しでも堪能しようとするわたし。
夜景の中で入る露天ジャグジーも最高だったけど、朝の爽やかな空気の中で入るのもまた乙だ。
「外にお風呂あるの、最高だー…
将来プールか露天風呂のある家に住みたい…
いくらかかるんだろ。」
「さあ?500万ぐらいじゃないか?」
「500万かあ…ってことはわたしのポアロの給料何ヶ月……
って!!え!」
独り言のつもりが返事が返ってきたことに今更気づいたわたしは慌てて後ろを振り返った。
見ると赤井さんが平然とジャグジーに浸かりながらわたしを見ている。
「赤井さん!?なんで!?ついさっきまで寝てたのに!!」
「お前こそ。入るならどうして俺を起こさない
一人で堪能して…」
「だ、だって赤井さんと一緒に入ったら…!」
そこまで口走ったわたしはハッと自分の口を閉じた。
「ん?俺と一緒に入ったら、なんだって?」
意地悪な声でわたしの耳元に息を吹きかけながら、ぎゅっと後ろから赤井さんの手が伸びてきた。