【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第57章 クリスマスソングの続き ☆
ゆっくりと目を閉じると、大好きな赤井さんの匂いがする。
そして、愛しい体温にとくとくと鳴る心臓の音。
赤井さんの腕に包まれてるこの時間が幸せすぎて、じんわりと涙が溢れた。
「秀一って呼ぶのは、わたしが赤井さんになった時のお楽しみなの。
だからその時まで、とっとくの」
「そうか。
なら、俺もその時まで楽しみは取っておくか」
フッ…と笑いながらわたしを抱きしめ直した赤井さんは、わたしの耳元に顔を埋めてわたしだけに聞こえるように囁いた。
「好きだ」
もう何度もこの言葉を赤井さんからもらっているのに、未だにトクンと跳ねる心臓。
この言葉を聞くと、全身の力が抜けて安心する…
今もそう。
「わたしも、大好き」
好きと言われたら、好きと返すことができる。
それが奇跡なんだということも、赤井さんが教えてくれた。
来年のクリスマスも、再来年のクリスマスもこうして一緒に過ごせますように。
そう願いながら赤井さんの身体にぎゅーっと抱きついて、彼の腕の中でゆっくりと眠りに落ちていった。