【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第56章 クリスマスソング
ガチャリとドアを開けた先に見えた部屋の内装に、わたしは思わず歓喜の声をあげる。
「えぇー!すごい!ひろーい!!」
大きなソファーがあるリビングルームの奥には、キングサイズのふかふかのベッドがあるベッドルームが見える。
ベッドは大きな窓に面していてリクライニング機能付き。
ベッドに寝ながら東京の夜景が一望できる。
おまけにジャグジーのついたお風呂が、バスルームとそこから外に出た先のテラスの2箇所に備え付けられており、今日は天気もいいからテラスで夜景を見ながらお風呂に入ることもできる。
「お姫様みたい…」
感激のあまり思わず漏らしたその一言に、赤井さんはまた片眉を下げて笑った。
「ははっ…そうだな。お姫様?」
「っ!赤井さんに言われると恥ずかしい!」
「赤井さんじゃないだろ?」
「…秀一に言われると恥ずかしいよ」
そうだった。
今日は秀一。今日は秀一。
間違えないように何度も心の中で復唱していると、突然秀一がわたしの肩を抱き寄せた。
「My only princess (俺だけのお姫様)」
耳元で突然そんな甘い囁きが響くと、わたしの胸がドキッと跳ねた。
お姫様なんてガラじゃないのに。
でも赤井さんはたまに王子様みたいなことするよね。
少しワイルドな、わたしだけの王子様…
そう思っていると、赤井さんの唇がだんだん近づいてきた。
「あか…」
「秀一だろ?」
「しゅうい…っんん」
秀一と最後まで呼ぶ前にキスで口を塞がれたわたしは、目を閉じて彼の唇を堪能しながら首に腕を回した。
啄むように唇を重ねると、だんだんキスだけじゃ物足りないと思ってしまう。
秀一もそれは同じな様で、キスをしながらゆっくりと片手をわたしの服の中に滑らせてきた。
ご飯食べる前に、秀一に抱かれたい…
そんなはしたないことを素直に思いながら、秀一がくれる甘いキスに酔いしれた。