【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第56章 クリスマスソング
もし赤井さんと結婚したら、アメリカについていくよね?
わたしはなんの仕事をしようかな。
ポアロの仕事が好きだし、向こうのカフェで働くのもいいな…
そしてそのうち2人子供が欲しいな。
男の子と女の子。
家族4人で幸せに暮らす未来を思い描いては、えへへへと表情を緩ませていると、赤井さんが徐に車を停めた。
「着いたぞ」
「え…?」
慌てて外を見ると、見覚えのある外観の建物が聳え立っている。
そう。クリスマスのやり直しの日に赤井さんが連れてきてくれたベルツリーホテルだ。
あの日食べたお肉の味を瞬時に思い出したわたしは
「お肉食べるの!?!」
と目を輝かせた。
そんなわたしを見てプッと笑った赤井さんはわたしの頭を撫でながら言う。
「ご名答。今日は部屋に持ってきてもらうから。」
「部屋!?泊まるの?
クリスマスでも予約取れたの?」
「ボウヤの口利きでな。
ほら、行くぞ」
なるほど。コナンくんから園子ちゃんに口利きしてもらったのね…
コナンくんのことを一切小学生扱いしていないことにツッコむべきか迷いながら赤井さんに手を引かれるがまま今日宿泊する部屋に到着した。