【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第8章 恋をしたのは☆ ♪
赤井side
突然停電し、サラのことが一番に頭によぎった。
そして、彼女のようにいなくなるという最悪の事態も同時に。
俺はサラを見つけると、自分が沖矢昴だと言うことも忘れ、サラの無事を確認した。
生きていることを、確かめるように、サラの肩を掴んで、髪を撫でた。
もうあんな思いは二度としたくない。
そんな俺の思いを見透かしてか、サラが真っ直ぐに目を見て言ってきた。
「誰と間違えてるの?」
間違えてる…?
「わたしの瞳の中に、誰を見てるの?」
俺は、サラを通して、宮野明美を見ていたのか?
もう二度と戻ってこないあいつを。
サヨナラすら伝えていないあいつを。
返事ができずにいると、サラは少し悲しそうに笑って、その場から立ち去った。